2016年にサントリーホールで煎茶道のお茶会『青人草』を開催しました。
5席ある中の最初と最後の席でお手前させていただきました。
この時は、両面手前といって、お手前が二人向かい合わせで進行していくというもので、
わざとそれぞれの動作のタイミングをずらします。こちらが早かったり、相手が早かったりと。
しかし、合わせるところはピタッと合わせるという美しいお手前です。
広い空間の真ん中でお手前、その周りに少し離れた所にお客様がくるっと囲んで座られています。
お茶を運ぶ順番や運んでいく道筋なども工夫されて、華やかで美しい席となりました。
お茶が運ばれた後は、先代お家元のお話がありました。
明治陛下は在位の時に93000首もの歌を詠まれたと言われていて、その中でも若い人たちが育つようにという願いを込められた歌がたくさんあり、その中の本居長世先生(動揺の作家)が、曲をつけたものを今回は2首、歌とギターで演出されました。
その歌は、タイトルの『青人草』のことを歌われています。青人草とは、若い日本の人々という意味です。
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